書肆えん
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新刊

                    「書肆えん通信」 1号 2号 3号 4号 5号 6号 7号
 吉田朗エッセイ集『続 遠い日、海は炎え』 
   「秋田民主文学」連載エッセイ三部作完結

凪ぎの時こそ帆をあげて(押切順三氏)
歌人・赤根谷さんの場合(赤根谷亀治氏) 
硫黄島で詩人の見たもの(品川清美氏)
あの戦争、なかりせば(吉田昭治氏)
ふたたびあってはならぬ「俘虜の歌」(本間静水氏)
生きている以上ペンを握って(加賀谷謹之助氏)
棄民であった「対馬丸事件」(北の十文字賞)
予科練の歌は歌わない(大門昭夫氏)
わが心の父いま(柴田貞子氏)
中川さんを偲ぶ会の日(中川利三郎氏) 
玄海灘を渡った男たち(東海林太郎氏)
故・佐々木茂さん追悼(佐々木茂氏)
満州八年、一官吏の証言(花岡泰順氏)
北方農民詩運動の祖 逝く(押切順三氏)
押切農民詩の行方(押切順三氏)
生涯現役で無医村に尽くす(松田幸夫氏) 

A5並製・224ページ
本体2500円+税
  冨樫泰時エッセイ集『考古学つれづれ』
  新聞に連載したエッセイをまとめた、肩のこらない考古学読み物。

土と人の遺産(秋田魁新報)
ちょっといい話(毎日新聞秋田版)
火曜コラム(読売新聞秋田版)
随 想(朝日新聞秋田版)
秋田だより(考古学研究)


新書判・217ページ
本体1500円+税

 大山兼司(大谷純)遺稿集
『一人はみんなの為に、みんなは一人の為に

                       2020年度秋田県多喜二祭賞受賞
  多喜二生誕の地にあって、日本民主主義文学会大館支部を起こされ、多喜二祭の火を灯し続けたことは広く知られている。息を閉じるまで大館支部長の任にあり、「秋田民主文学」「海風」への精力的な書き手であった著書の遺稿集。

序章、平和とは何か


一九八五年暮れ/平和について/戦争についての私の思い/一九九六年夏・広島/ヨーロッパ平和の旅/田代高原にて/正月異聞/小学生のころ/中学生のころ/高校生のころ

一、恋人のような学校

新しい学校で/Aさんへ/研修旅行/転任雑感/受験@/受験A/ある卒業風景/恋人のような学校/小鬼たち//十五の春/二〇〇一年・卒業

二、思い出の師

思い出の師@/思い出の師A/思い出の師B/思い出の師C/思い出の師D/思い出の師E/思い出の師F

三、文学の扉

「文学」の思い出/読書から学ぶ/大館市多喜二の集い¥\周年を迎えて/小林多喜二文学碑 生地大館市に完成/多喜二の作品にみるヒューマニズム/百合子生誕百年によせて/「若き知性に」を読んで/時代の青春をどう描くか/東北民教研と矢田津世子

四、私とショパン、そして紀行

「音楽」の思い出/ショパンの国<|ーランド/ショパンコンクールを聴く/M兄を偲んで/京都行/韓国紀行/平和と韓国への思い

五、挽歌

K伯父/和泉竜一さんを偲んで/中川利三郎さんを偲んで/S叔父/母の死/木村勇二さん御夫妻の死を偲んで/兄のこと

終章、大山兼司への追悼

最後まで頑張ったね/大山勇子
おじちゃんへの言葉 /近藤玄弥・今畠温信・今畠葉野・近藤龍起・近藤飛乃・近藤梨羽
義兄・大山兼司の死を悼む/近藤吉則
大山兼司さんと多喜二記念の集い/島内重昭
秋田の民教研と大山先生/佐藤芝壽
カバー絵の言葉「ムクゲの花は」/伊藤ヒサ子

跋文 民主文学運動の同伴者として/工藤一紘

A5並製・321ページ
非売品
吉田朗エッセイ集『遠い日、海は炎え』
  『わが旅、炎の海は』続編

悪魔の短冊が乱舞
悲しい駆逐艦の運命
愛する人のためにのみ
戦争を昨日のように
「軍国の母」をつくった「遊就館」
軍隊行きを鼓舞した教科書
ヒロシマ日記抄
ある駆逐艦の軌跡


A5並製・135ページ
本体2000円+税
 三浦タミ遺稿集『ひたすらに』(三浦浩子編・発行)
  人生の師と言える義母の短歌・俳句・随想をまとめた。

書名は、作者の歌「ひたすらにただひたすらに走り来て終着駅にたどりつくあり」から。

今のこと思い出せずもふるさとの土蔵のあたりや母の包忘れず
在りし日の夫の鮎場は影もなくただせせらぎにさざ波の立つ
なに一つ残さず去りし老い友よ異郷の空に吾を忘れしや


A5並製・108ページ
本体1000円+税
 成田豊人詩集『夜明けのラビリンス』
                               第22回秋田県現代詩人賞受賞
  風と、土と、―成熟した詩人の新詩集

薄明が
一縷の
助けに
変わる

時のあわいでいきる場を幻視する
硬質の詩群


A5上製・135ページ
本体2000円+税
 鈴木修一詩集『緑の帆船』
   育てるまなざしと、しなやかな感性で紡ぐ

「令和」に放たれた一本の矢は、キラリと光りながら玲瓏な空に白い軌跡を描く。俳句と詩の融合を試みた「愛」にあふれる詩集が誕生した。(駒木田鶴子)


夏を迎えようとする今
樹々は緑の帆を張って
春の予感を鼓吹している
われらこそ
大空をわたりゆく

帆船の群れであると
(「緑の帆船」より)



A5上製・135ページ
本体2000円+税
 佐藤ただし詩集『柵を超える牡牛のように』
   秋田市の「海市」同人、佐藤ただしさんの過去の詩作品が詩集『柵を超える牡牛のように』として、約40年の時間を経て出版社<書肆えん>から小冊子で発行された。
 実は、彼も<書肆えん>社主の横山氏もかつては詩誌『匪』(ひ)の同人。そういう当方もその同人であった。なぜ今なのか?。彼はあとがきの中で「今から40年以上も前に書いたものを、今回まとめることにどのような意味があるのか」と迷ったと書く。だが「こうしたものを意味あるものにするかしないかは、これからの自分次第だ」と自らへ言い聞かせている。収録作品は同誌第12号(1975年3月30日発行)から第26号(1979年5月25日発行)までに発表された彼の詩活動全19編。以降、彼は詩を書いていない。
 詩とは全く別世界に生きてきた当時の”佐藤青年”が、詩誌「匪」の同人と時間をともにすることによって描かれた詩世界は、実は今のこの時代でも通じるアイデンティティ(あぁ懐かしい言葉だ)そのものの姿ではないだろうか・・・。
(以下略)(前田勉「陽だまりの中のなか」より)

A5並製・18ページ
非売品(希望者に進呈
 須合隆夫詩集『新宿御苑より』
   二人の間には時が静かに、ゆっくりと、ぎこちなく流れていた。おずおずと不器用にAIを伝える男と、その愛を受け入れるのに揺蕩(たゆた)う女。男の時間はあの日で止まったまま。ノスタルジアの霧が男を包む。(成田豊人)

今もなお……//夕暮れ時の太陽が/あの海に/照り映えて//爽やかな潮風も/吹いております。(「西津軽・十二湖」より)

A5判上製・82ページ
本体2000円+税
komayumiの会刊
 矢代レイ詩集『濁黒(KURO)』
  ガンのように心身を蝕む不条理の地獄。真実を支えに戦う回生の詩。

たましいに巣くってきた色濃い翳を視覚的に感じられるように、〈濁黒〉と名づけ、タイトルとした。悲傷の魂から湧き出る言葉は連なり、貨物列車のような詩集となった。(あとがき)


四六判並製・163ページ
本体1600円+税
 うぶな詩集『魂(ことば)まえ』 第21回秋田県現代詩人賞受賞
  沈黙から発語へ。

発語から詩へ。

魂の宇宙へ。

原初の心と言葉が震える。




A5上製・203ページ
本体2500円+税
 寺田榮子詩集『雪の雫』
●いのちは、歌う●

平凡ではあるけれど穏やかな毎日の生活が成り立つのは、平和があってこそという強い思いが伝わってくる。(成田豊人)

遠い日/古典に触れて間もない頃/友がくれた想い出の花々/心躍らせて植えた/それから四十年/季節が巡ると/庭の片隅に ひっそりと/忘れずに顔を覗かせる

葉の上で光り/透明でこぼれ落ちそうな雫/朝露に濡れて/春を呼ぶ白いスノードロップ
(「雪の雫」より

A5判上製・118ページ
本体1600円+税
  小林康子詩集『梟の森
   ●宇宙を自在に浮遊する生命感

平易でありながら、大きく言えば、永遠の詩魂を秘めた、魅力あふれる詩集(亀谷健樹)


 桜は桜でありたいとそこに立ち
 月と向かいあう
 花が散る
 秘めた眠りを閉じ込める
            (「月と桜」から)


A5判上製・130ページ
本体2000円+税
 齋藤牧雄『天空のインカ 随筆と詩』
   ●空の上にも国境があるのか?

人間とは、文明とは、歴史とは……
世界をおのれの眼でとらえる、成熟した詩人の、透徹した祈りあふれる詩文集

インド銀婚旅行/上海の輝き/天空のインカ/ミラノの雨、フィレンツェの曇り、ローマの晴れ/トルコの秋/雲の武陵源/エジプト再訪/ペトラのマンドリン弾き/など


四六判上製・128ページ
本体2000円+税
 一人歩む 二人歩む みんなと歩む

 
2017年10月2日に亡くなった木内むめ子さんを追悼した文集

吉田慶子「木内むめ子さまへ」
石川悟朗「木内むめ子さんという人」
寺田栄子「木内むめ子先生の微笑み」
斎藤肇「海鳴り・明星となって」
前田勉「笑顔に救われて」
豊島カヨ子「木内先生へ」
駒木田鶴子「むめ子さんの黒い服」
亀谷健樹「残生を生きる」
平塚鈴子「風に立つ人」
藤原祐子「光る海」
安部綱江「心を許した兄妹のように」
館花久子「星になった木内さん


A5判並製・54ページ
 保坂英世詩集『菜時記』

 
●美味しい詩を召し上がれ
「詩を作るにはテーマを選択するまでに時間がかかる。今回は食べ物という大きな括りがあったので案外はかどった。
残り物を弁当に入れると格好がつくように、今まで棄てざるを得なかった材料もこの型では使えることを知った。ただし、食べることは日常のことなのでどうにも詩になりづらいのである。
詩は日常より少し高みにある。どうしてもエッセイのほうに近づいてしまいそうで困った。変形の自叙伝みたいなところもある。」(あとがき、より)


A5判並製・94ページ
本体2000円+税
保坂英世詩集『夢幻灯』 

 
 夢の自在さを追い求めて●
「夢を書くというのはなんとなく面映いところもあって、直接パソコンに入れる。朝は忙しいので夕方帰ってから打ち込みすると、もうほとんど忘れていることも随分あった。
はかない夢というが、筋立てが全くいいかげんだから忘れてしまうのだろう。当初なんの目的もなく始めたことだったので、長年パソコンの中に眠っていた。
今回夢をテーマとするにあたってこの夢日記が材料として大いに役立った。」(あとがき、より)

A5判並製・106ページ
本体2000円+税
 吉田慶子詩集『七七始終悔い(しちしちしじゅうくい)』

 
●楽しい詩の旅●
 「創詩作の作業は旅をすることに似ている。道路や鉄路、空路を辿ることもあるが、これとは別に他の胎内に入り込んで血液となって血管を巡ることも、キリンの目になって五Mの高さから世の中を俯瞰することもできる。
 どこへ行ってどこからなにを見ようと聴こうと、どう感じようと自由である。それが詩だから許される。
 思いつきと気ままに満ちた旅のようなもの、しかも旅行カバンも旅費の準備も不要なのである。私はこの自由詩の旅が大いに気に入っており、この後も手ばなす気はない。」(あとがき、より)

A5判並製・170ページ
本体1500円+税
 階エッセイ集『続思い出の小凾をあけて』
秋田の梅ちゃん先生とよばれる、大仙市の階先生。
卒寿をこえ、なお溌剌とした階先生が、こころの玉手箱から紡ぐ、懐かしい故郷のこと、聞かれなくなった方言のこと、携わってきた医学のこと、愛する家族のこと、旅行記など…





A5判上製・492ページ
本体2778円+税
  ぼうずみ愛詩集『岬待春』

 
「生涯の大部分を村上透画伯との師弟関係で貫いた行動の軌跡は、今も天空に浮かぶ白月のようだ。ぼうずみさんの情熱は時に熱砂の地を踏む形で容易に崩れることなく約半世紀にわたり信頼のなかで生活を倶にした。神風特別攻撃隊護衛の任務についた少年の夏。とうに機影は見えないが、〈カミカゼとは何であったのか〉と自問をくり返す。多くの作品が画伯の影響を受けながら詩人の鋭い感性で成り立っていることは自明である。」(山形一至)
挿画は、村上透画伯。

A5判変形並製・130ページ
本体1500円+税

(発行は、ご子息平塚穂高氏)
 矢代レイ詩集『川を釣る』
   『水の花束』『水を生ける』につづく、第三詩集。
「川を釣る」「川と少年」「水をまとう」など「水シリーズ」の詩や、「白川郷 雨」「SLEEPING POEM」「夢中夢」など、実験的な、映像的な詩、「春の雪」「母の手紙」「抱きしめる空」など、亡くなった家族への鎮魂詩など。




四六判並製・115ページ
本体1200円+税
 小野尚石漢詩集『愚叟雜詠』

 
 三巻目の漢詩集。
「敗戦の翌年頃と思うが、弘前市の古本屋で買い求めた漢詩の本(訓読つき)で杜甫の「国破山河在」を読み感激、以来漢詩を好むようになった。だが作りたいと思っても、平仄の意味が解らず、ただ読むだけであった。
 平成八年(一九九六)書店で見つけた新田大作著『漢詩の作り方』には平仄のことや、その排列のこと、作詩例などが述べられており、それを読み始めて作詩に入ることが出来た。
 若き日、杜甫の「国破山河在」に感激、漢詩作りを夢見ていた私は、既に職場を退職して十年を経過、徒らに年を重ねて老境に入っていたのである。
(自序」より)

A5判上製函入り・469ページ
非売品
 明治・大正期における農民層分解―鈴木達郎著作集―
   近代日本農村の変容を愛知の養蚕業や秋田の稲作特化型農業を中心に実証的に解明した労作

T 蚕種業経営と蚕糸業
U 明治中・後期の農民層分解
V 秋田における稲作特化型農業の成立
補遺 近代日本農民史に関する実証的研究

A5判上製函入・288ページ
本体2500円+税
(秋田近代史研究会発行

  塩谷順耳著『秋田地方史の諸問題―中世から近世へ―

 
  はしがき
一 秋田郡地頭橘公業
 1 再び橘公業について
 2 源頼朝と橘公業、二人の実像
    コラム 波乱にとんだ公業の生涯
二 大河兼任
 1 大河兼任の周辺
   コラム 平泉藤原氏の畿内志向
 2 後三年合戦後の横手平野
 3 大河兼任の遠征路
三 由利地方の動き
四 沙弥浄光譲状
五 秋田の中世城館
   コラム 矢留城と久保田城
六 湊・桧山安東(藤)氏の成立
   コラム1 織田信長と秋田の鷹
   コラム2 京への道
   コラム3 淀殿と秋田の魚
七 史料としての「秋田家文書」
八 国衆、三浦氏と本堂氏
 1 浦城主三浦氏について
 2 浦城とその周辺
 3 「本堂城廻村絵図」に見る城下町と江戸初期の村
   コラム 佐竹氏の転封先はなぜ秋田か
九 江戸後期の上級秋田藩士の生活
   コラム1 『渋江和光日記』にみる武芸稽古
   コラム2 『渋江和光日記』にみる鉄砲稽古
   コラム3 正阿弥伝七の新史料
   コラム4 久保田の春秋
十 能代・山本地方の修験

十一 社家近世と中世遺制

A5判上製函入り・307ページ
非売品
 寺田和子詩集『七時雨』 第34回(平成29年度)秋田市文化選奨受賞
 
長年、教職に携わり、後年は学生たちと児童文学で触れ合い、研究のためのグリムの旅では、童話の世界に詩趣を求めた。詩風は温順にして知的で明晰。
詩集『青の花』以来、20年の沈黙を経て自然観照の旅から独創的な心象を生み出し、人生の哀歓と慈愛を描いた珠玉の詩編である。(山形一至)

A5判上製・103ページ
本体2000円+税

*
「書肆えん通信」2号の「振り返れば」では、「詩との出会い」などを語っている。希望者に進呈。

*「密造者」97 集で、〈特集「寺田和子の詩境」〉を組んでいる。
 詩画集『かがり火』保坂英世詩集・保坂若子画集 
                        第18回秋田県現代詩人賞受賞

 
保坂英世の詩にはモダンな空気が流れており、詩の純粋性を求める姿勢や、知性を重んじた象徴的心理描写に、斬新な生気がみなぎる。これに粛としたエロス感覚で見事に開花させた待望の第一詩集である。加えて才媛、若子夫人の油彩画がひときわ光彩を放ち、ふたりの本流を築いた。
(山形一至)


「栞」は、あゆかわのぼる氏・山形一至氏

A5判上製・152ページ
本体2500円+税
秋田県多喜二祭実行委員会編『小林多喜二 生地からの発信』
秋田県多喜二祭の記録 第三集 

 
 評論・エッセイ(一)
・尾西 康充 集団が生み出す暴力―「人を殺す犬」「一九二八年三月十五日」
・倉田  稔 小林多喜二卒業論文のミステリー
・碓田のぼる 小林多喜二の短歌観と佐々木妙二
・北条 常久 「蟹工船」から「蒼氓」へ―二隻の船から生まれた文学
・長谷田直之 小林多喜二奪還事件とは何か
・藤田 廣登 秋田県小林多喜二展の過去・現在
・北村 隆志 最近の多喜二研究から備考三つ
・島村  輝 相次ぐ「蟹工船」の外国語翻訳出版―世界的経済危機を映す鏡として
・茶谷 十六 二十年前に刊行されていたハングル版『蟹工船』―一九八七年「六月民主抗争」の中で
・最上 健造 石坂洋次郎は多喜二をどうみていたか
・荻野富士夫 仮想・多喜二宛田口タキの返信
・工藤 一紘 ノーマ・フィールドさんと秋田、そしてタキさんのこと

その他、多喜二関連の論考が多数

ご注文は 秋田県多喜二祭実行委員長 工藤一紘まで
 〒010-1341 秋田市雄和新波字本屋敷90
 TEL(FAX) 018-887-2007

  A5判並製・280ページ
 頒価2500円+送料300円
矢代レイ詩集 『水を生ける』 
                詩「八月 U」で、第17回秋田県現代詩人賞奨励賞受賞

野の花の感性で生み出された、イマジネイティヴな試みの詩篇。『水の花束』に次ぐ、水シリーズの第2弾。

「〈今、わたしが消えたら、作品はどうなる?〉
 これまで時間をともに生きた詩は、誰にも気づかれることなく処分される。
 それでは、さびしすぎる……。
 わたしは微細にふるえ、こぼれ落ちてくる言の葉たちを、小さい言葉の容器にあそばせてきた。
 退院後、ふと第二詩集を出そう、作品は残せるときに残しておこう、という気になった。そこから新たに、詩を更新させたいからでもある。(あとがき、から)


四六判並製・115ページ
本体1200円+税
小野尚石詩集 『漢・和 詩の楽しみ』 
  長年、現代詩も、漢詩も作り続けてきた著者が、自作の漢詩を、現代詩で表現させた。
 漢詩のこころが、かた苦しくなく、身近になる、たのしい一冊。

A5判並製・35ページ
 亀谷健樹詩集 『杉露庭のほとり』  第17回秋田県現代詩人賞受賞
  ほんものの、しかも至純の詩は、禅の悟境そのものである、とする曹洞宗の僧侶詩人の第5詩集。

第1章は〈詩禅一如〉で、詩のこころと、禅の悟りが、手を取り合い、風のように、融通無碍にとび回る。
第2章〈行脚偶成〉は、地球上のさまざまな国を見聞した折の心象風景詩。
第3章〈家郷遊化〉は、良寛さんを尊敬する著者の、自己の脚根地を素材に、溢れだすコトバと遊びたわむれるよろこびの詩。

四六判上製・269ページ
本体2500円+税 
 
 石田幸栄(ゆきえ)歌集 『花の水脈(みお)』 
   「本書には、秋田魁新報やNHK短歌、その他の賞などにおいて選んでいただいた作品を収めました。平成十八年から平成二十六年にかけての作品です。また、カバーの絵は、私が小学校卒業の折に描いた絵です。
 タイトルの『花の水脈』は、
  桜散る道を自動車過ぎゆけり水脈引くごとく花巻き上げて
という一首からの命名です。
 短歌を作ることを始めてから、日本語の美しさや奥深さを改めて知ることができました。短歌は、私の支えとなっています。これからも、その時でないとできない歌を詠んでいきたいと思います。」(あとがき)

四六判並製・87ページ
本体1200円+税
 ミッシェル編 『秋田地名詩集』 
  茨島/前田勉
風車/矢代レイ
八木沢エレジー/成田豊人
大湯環状列石/こんまん かず
脇本/小松春美

菜時記/保坂英世
雑詩/落葉亭五明
五城目町/矢田津世子


四六判並製・42ページ
本体500円+税
 吉沢悦郎著『積みのこしから 続遺文集・続(補)』

 
  『棘』掲載の批評・エッセイ等を収録。

W部 『棘』回顧
◇草創期
  1、『棘』発行まで 2、草創期の課題
  3、1〜3号にみる編集人の思い
4、執筆者と作品〈その一〉
5、「読者から」 抄
◆《休憩》クタバレ、「官製研究会」
6、執筆者と作品〈その二〉
7、『棘』第2期へ
8、執筆者と作品〈その三〉
9、終刊

X部「秋田市寺内将軍野市営住宅三九号


〈寄り道〉

著者自装
B5判並製・194ページ
前田勉詩集 『橋上譚』   第32回(平成27年度)秋田市文化選奨受賞
  繊細な ことばは
静かに 光の粒 のように
風景に とけこむ

優れた詩人たちは、橋上から
流れるもの、変わらぬもの…をみつづけてきた。
時と人をむすぶ、橋の抒情。

河床を這うように/わたしの時間は流されて来た/凝固する過去形の/此処とか何処かが絡み合って/言葉に出来なかったもの/見えなかったものたち/…
(「河口」から)

A5判上製・173ページ
本体2500円+税


*「密造者」94集で、〈特集「前田勉の詩」〉を組んでいる。
 若木由紀夫詩集『浮標(ヴヰ)』

 
表現主体に問われているのは共苦する詩精神を発揮すること。
…批評性の篩をくぐらないどのような詩句も無効であり、濡れた抒情の誹りは免れ得ないのではないか。

詩集には 使い古された詩情が行儀よく収まっている/未成の叛意 取り戻せぬ悔恨 書かれざる一章はどこにある?/ことばは 深海を這う古代魚のように漂流し/ついに浮上できない まぼろしの浮標にすぎないのか (「序詩 浮標」から)

著者自装
A5判上製・88ページ
本体1800円+税
(komayumiの会発行)
成田豊人詩集『消息』

 
新しい
いのちの
ことばの
詩篇! 


あの時から/在るものすべてに/聞き覚えのある潮騒にすら/何かが混じっている/あなたは心を/毛羽立たせたまま/偽りの時間と知りながら/また一歩を踏み出す(「ある三月に」から)

A5判上製・126ページ
本体2400円+税
矢代レイ詩集『水の花束』 

 
 深い淵から這い上がってきた詩魂は、老いた母に寄り添い、豊かな自然と交感しながら涼やかな水の花々を束ねた。
 「言の葉」への熱い祈りが、ミューズを降り立たせ、彼女自身もミューズに変身したことを証明する詩集である。(駒木田鶴子)


生まれたばかりの言の葉が/風のリズムにのって/ゆらり ゆらり/新鮮な言の葉が/つぎつぎと手をつなぎ/詩の輪郭を形づくってゆく/いつしかわたしの中に/詩の神様が宿っていた。(「ちちんぷいぷい」から)

A5判上製変形・121ページ
本体2000円+税
井上隆明著『秋田きらり12群の史話』 

 
 「月刊AKITA」誌・平成3年1月創刊号から12月号まで、「秋田古典語典」の題で好評連載されたものをまとめた。

1 老荘学・金欄斎/能代の桂葉/里鶯と伊勢藤堂氏/俳人祖寛/奢り半右衛門
2 篤胤の異界学/狸の腹つづみ/牛の鳴き声/わらべ歌
3 為永春水と能代櫛/八橋人形と秋田杉/三木屈斎/磯辺鯤斎/もっとも古き民謡/「橋の下の菖蒲」の歌/「ささら浪立つ」の歌
4 金売り吉次の腰袋/回国錬金師と八幡太郎神話/由利ノ太郎事件/さんしょう大夫の話
5 鼠小僧次郎吉/毒婦妲己のお百
6 秋田騒動物ブーム/秋田版の原田甲斐/講談は秋田、落語は山形
……

A5判並製・152ページ
本体1600円+税
すずきみのる著『おまえがふるさと去った頃』 

 
昭和という時代を記憶する証言詩。
高度成長期をひたすらに生きた
歌人の孤独、痛み、憂愁…。
半世紀ぶりに再会した弟へ贈る、
故郷をつたえる、ことばのアルバム

風花の吹きくる街に遠き日の想い出還り青き空あり
闇を吹く雪あきらかにつめたくて火照りし心冷やさむ吾は
風立ちて雨ゆくときは柿青葉揺ぎて父の病む肌てらす

四六判並製・127ページ
本体1200円+税
吉沢悦郎著『積みのこしから 続遺文集』

 
 『棘』掲載の批評・エッセイ等を収録。

T部
1、ムラよさらば
2、北方自由詩人集団〈処女地帯〉における奇妙なできごとについて
3、夢の紋様
U部
1、学校給食の闇
2、「処刑台」(チンギス・アイトマートフ)―崩壊期の基督(キリスト)
3、「アメリカ」「城」「審判」―カフカの時代―
4、新刊紹介@、A、B
V部
1、石原吉郎の俳句
2、復興期(昭和二十年代)の不快と不条理(3)―「時間旅行」をふりかえる(五)
3、秋田市寺内将軍野市営住宅三九号(一)―一九五三年秋―


著者自装
B5判並製・178ページ